教育費のなかで、最もインパクトが大きい【大学費】。大学4年間の学費は、国公立で約500万円、私立文系で約700万円、理系だと約850万円だと言われています。これは、あくまでも2024年現在の平均で、10年20年後はインフレの影響でより学費は高くなっていると予想されます。
通う大学によっては一人暮らしの可能性もあるし、電車通学も考えられます。あれやこれやと、出費が増える未来が予想できますよね。
こどもがいる家庭では、そう遠くない未来に【大学費問題】と向き合うことになるでしょう。この問題に対するひとつの提案として、私が実践している「3歳(幼児期)から始める【大学費】資産計画」を紹介すべく記事化します。
個人の意見が強い記事ですが、よければご参考にしてみて下さい☺
そもそも、大学進学は必要なのか?
大学卒と高卒の、給料の違い
「大学卒」は、一つのステータス。多くの企業では高卒や短大卒より、大学卒の方が基本給が高い。これは、紛れもない事実ですよね。現に求人を見ても高卒・大卒では給料が区別されているし、ネット検索をしてみると5000万円近く生涯年収に差が出るというデータが出てきます。
お金の面だけで考えると、仮に大学費用が1000万円かかっても、高卒より生涯年収が5000万円も多いのだから、大学費用なんて余裕でペイできます。
私の正社員時代も、高卒・短大卒・大卒で給料は違いました。高卒と比べると、初任給で基本給が48,000円も違う。だけど働く内容は同じ。同じ部署にいて、同じ仕事をする。休みの回数も同じ。大学で学んだ「特別な知識」なんてモノもなく、ただ大学を卒業しただけなのですが。
私は三流大学ですが一応「大卒」という肩書きがあったので給料の差に対し、不満を感じることはありませんでした。が、高卒の同期は度々不満を口にしていましたね。こういうリアルな経験からも、給料的には大学は行った方がいいのかなと思っています。
「学歴コンプレックス」の無駄を排除する
完全なる私見ですが、高卒の人は「学歴コンプレックス」を持っている割合が多い気がします。社内だけでなく取引先やママ友世界でも会話の中で学歴話になると、こっちが気を遣う場面が多々あったりします。
三流大学を出ている私は、大学なんていったところでアホはアホであることを知っています。多くの大卒人は学歴なんて全く気にしていないけど、高卒の人は学歴コンプレックスを抱いている節があるように思うのですよね。
学歴だけでなくコンプレックスを持ってプラスになる事って、ありませんよね。だから高校を出て特にやりたいことが見つかっていないのなら、大学に行く方が将来的にプラスなことが多いのかな。と思う訳です。
大学の4年間は、貴重な若い時間
高校を卒業して就職をすると、18・19歳から社会人になるということです。決して否定するつもりはありませんが、若い時から労働に1日の大半を使うのはもったいない。
高校生で知れる世界は、あまりにも狭い。未成年だから何をするにも親の同意が必要だし、お金も持っていない。自由に遊ぶこともなく視野が狭いまま、狭い会社に属していいのだろうか。
大学の4年間は、高校時代とは違う世界を知れる期間でもあります。バイトで稼いで、そこそこお金も持って、車の免許も取得できる。時間を気にせず、自由にやりたいことができる。友達と遠出旅行に行ったり、スポーツをしたり、サークル活動に熱中したり・・・。
だけど高卒で社会にでると、この遊びがなかなかできません。仮に定年60歳で自由な時間を得ても、20歳のような感動や体力は間違いなくありません。20歳での体験は、60歳での体験より圧倒的に価値が高く、お金に換えられない価値があります。
大学生はただ遊んでいるだけなんだけど、そこに【感動】や自分の【好き】があります。若い頃の経験や自分の好きを見つることは、この先の人生にとって、どんな勉強よりも大事に思います。
出会う人も、高校時代とは比べものにならないぐらい増えます。変わり者の教授、バリバリの外国人、オタク、パリピ―など多様で、いろんな考えを持つ人に出会います。自分とは違う考え方に触れることで、人間関係や対人関係を自然と学んでいます。
若い頃のこういう経験が、社会に出たとき意外と大きな差となって現れる気がするのです。
3歳から始める、大学費用【資産計画】
大学に行くべきか論争はさておき、こどもが進学を望むかどうかは、その時にならないとわかりません。だけど近い将来、こどもが大学に行くという【選択肢】を与えられる親でありたい。と、私は思っています。
とは言え、大学費用は高額。家庭の事情は人それぞれですし、その時々によっても変わります。だから、実際に通わせてあげられるかは別問題。でも、今から取り組めることは確実にあります。
お金について学んでいる私の場合、「こどもに奨学金という名の借金を負わせたくない」を目標にしています。これを達成するため、こどもが3歳のころから【大学費用 資産計画】を立てて実行しています。その内容を、下記で紹介していきます。
現実的な目標金額を決める
大学費用と言っても、幅が広すぎます。医大なんて、とても払える学費ではありません。逆に、わが子が国公立の大学に行けるとも思えません。(そりゃ、行ってくれたら嬉しいですが。)
通うなら私立の文系か理系、この確率が高そうです。それに合わせて、我が家は夫婦ともに平均年収家庭。THEマス層なので、日々の積み立て額にも限度があります。ということで、ざっくりですが私立文系と理系の間を取って、「700万円」を目標としました。
【貯金】と【投資】の二刀流で、目標達成をめざす
貯金だけなら、単純計算で毎月38,888円積立を15年間続ければ達成します。
700万円÷15年÷12か月=約38,888円
だけど、この数字と期間は現実的ではありません。住宅ローンや学費以外の貯金、車の購入代金など他にも貯めるべきお金があります。大学費だけで15年間、毎月4万円弱も貯め続けられるでしょうか。収入が安定しない時だってあるかもしれません。
理想論で終わる気配がするので、このやり方は却下。もっと現実的に継続できる方法で資産形成をしたい。そこでたどり着いた方法が、【貯金】と【投資】の二刀流でした。
児童手当を、全て貯金に回す
確実に貯めていけるお金で思い浮かんだのは、【児童手当】です。下記の金額が、こどものために支給されています。2024年10月から制度が変わり、所得制限が関係なくなりました。つまり、対象年齢のこども全員に支給されえるわけです。
これなら、ほぼ確実な収入かつ家庭の収入と分けやすく、教育資金として貯金がやりやすいですよね。児童手当は0歳~18歳までの全額を貯めると、なんと約200万にもなります。
2. 支給額
児童の年齢 児童手当の額(一人あたり月額) 3歳未満 15,000円(第3子以降は30,000円) 3歳以上 高校生年代まで 10,000円(第3子以降は30,000円)
こども家庭庁 児童手当制度のご案内 「https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/jidouteate/annai」より引用
児童手当を全額大学資金に回せば、目標の700万円を残り500万円にできます。貯金だけで500万円を15年間で貯めるのは、ひと月27,777円。かなりハードルは下がったけれど、500万円はまだまだ大金です。ということで、次は【投資】の力を借りて残りの500万円を準備する方法を考えました。
【時間】を味方につけ、再現性の高い【投資】をする
2024年からは「新NISA」が始まり、一般人でも投資をする時代になりました。私も2022年からインデックス投資をやっており、コロナショックや円安の恩恵を知っている身。
こどもが3歳ならば、大学費用を必要とするまでおよそ15年の投資期間が取れます。比較的安全に、再現性高く投資リターンが見込めるインデックス投資で、残りの500万円を投資運用で準備する計画を立ててみました。
参考元:金融庁 つみたてシュミレーターより算出「https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/tsumitate-simulator/」
金融庁の「つみたてシュミレーター」を使ってシュミレーションした結果、15年で500万円の資産をつくるには、年利5%の運用で毎月20,000円の積み立て投資が必要となりました。毎月20,000万円の積み立てだと、わりと現実的な数字ではありませんか?
インデックス投資については、YouTubeや書籍などでわかりやすく有益な投資情報が溢れているので、この記事では割愛します。(私が解説できるほどの人間でない。というのが本音です。(;’∀’))
ちなみに私がやっているのは、S&P500のインデックス投資。過去200年の長い歴史から、長期投資では元本がマイナスになる可能性は低く、年利5~8%を見込めるインデックス投資であると私自身が判断したので、資産運用をしています。
もしも、まとまった予算があるのなら、一括で投資するのも一つの手かもしれません。↓
参考元:アセットマネジメントOne 資産運用かんたんシュミレーションより算出「https://www.am-one.co.jp/shisankeisei/」
250万円を一括で投資しておけば、追加投資なしで目標額に到達するシュミレーション結果がでます。
現金と投資比率
ところで貯金200万円:投資500万円では、現金比率が低すぎるように感じます。投資の怖いところは、【不確実】であること。15年後にコロナショックのような下落相場である可能性もあれば、上昇相場で予定より多く資産が増えている可能性もある。
あくまでも、過去のデータから可能な限り再現性の高い投資方法で運用しても、結局のところ未来は誰にも読めません。とは言え、現金で持っているだけだと、インフレーションの波に飲まれ資金不足になる可能性も高い。
どちらにせよ、いくつかの【想定】をしておく必要があるわけです。
リアルな運用を紹介 2022年夏頃から始めた、ジュニアNISAでの運用(今なら、新NISA)
「おい、聞いてないぞ!」という声を承知で事実を言うと、実はジュニアNISA終了前のラスト2年で160万円の投資をしていました。「どうせ毎月積み立てするのだから、今ある分を一括投資してしまえ!」ということで・・・。
で、その160万円の運用結果は、およそ2年で含み益100万円越えです。↓
参考元:SBI証券 My資産より算出 「https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETlgR001Control&_PageID=WPLETlgR001Rlgn50&_DataStoreID=DSWPLETlgR001Control&_ActionID=login&getFlg=on」
これから先、暴落も起こり得るから資産を減らす時期もあるでしょう。でも15年~20年の投資期間をとれるのなら、最終的には年利5%~9%のプラスになる可能性は大いにあります。現状を見るかぎりでは、目標に達成した時点で利益確定するも良し、リスクを取って運用を継続してよりリターンを狙うも良しで、選択肢が増えそうな予感です。
まとめ
参考になりなしたか?笑
新NISAで投資している人が増えているといっても、まだまだ少数派。それもそのはず、投資について学ぶ機会なんてありませんでした。でも、時代は確実に変わっています。
学んでないのは、みんな同じです。投資をする・しないに関係なく、どういうモノなのかを知ることは重要です。私も20代のころは、投資に全く興味がありませんでした。でも、結婚してこどもが生まれ、守るモノができてから「お金は必要」だと焦って、ひたすら情報収集をしました。
気が付けば、投資の知識もそれなりに身についてきました。知識を増やした成果として、こどもが3歳のころから大学資金の準備を始めることができています。
情報量としては未熟な記事と承知の上で、読者の方へ何かの【きっかけ】となれば嬉しく思います。
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