私事ですが、3歳児の育児や仕事に追われながらも2024年2月に簿記3級を受験し、88点で合格しました。
それなりに忙しいなかでも、勉強法を工夫して捻出することで達成できました。
ということで今回は、忙しいけど簿記3級に合格したい!という方に向けて、勉強期間3ヶ月で結果を出せた私の勉強法を紹介すべく記事にしていきます。
動機と所要期間
2023年12月末、会社員として働きながら投資や副業をしていた当時の私にとって、簿記3級はマストの知識でした。
2025年2月には、初めての青色申告が待ち受けてます。青色申告をするには「複式簿記」での帳簿作成が必須です。そこで必要な知識が簿記3級だったのです。
ということで簿記3級の勉強を始めたのですが、どうせ勉強するなら資格も取得しよう!というのが事の始まりでした。
一番近い簿記検定試験までは、3か月。直近試験をゴールに設定した私には、勉強期間が2023年12月末~2024年2月末までの3ヶ月しかありません。あとから紹介しますが、仕事や家事育児をこなしながらの勉強でした。
そして2024年2月25日に行われた簿記の試験を受けました。合否発表は約2週間後に商工会議所HPからで確認できました。無事に合格し、2023年3月中頃に合格証が自宅に届いたという流れでした。
勉強で活用したのは、You Tubeと簿記の問題集1冊
YouTubeの簿記3級講義チャンネル
勉強方法ですが、簿記3級は独学で理解するのは難易度がやや高め。クセのある考え方なので、独学だと誤った解釈をして理解できない可能性があることは否めません。とはいえ有料資格セミナーを受けるのはイヤだなぁ。というのが私の考えでした。
私の場合は子育て・家事・仕事をこなしながらの勉強だったので、自分のペースで学習を進められるのが理想でした。理想を求めネット検索をしていると、You Tubeで無料配信されている簿記3級解説チャンネルを知りました。
私が出会ったのは『ふくしままさゆき』さんのYou Tubeチャンネル。このYou Tubeチャンネルだけで、簿記3級を理解しました。テキスト等は一切使用しませんでした。
このチャンネルの構成は一コマ50分〜20分程度の動画で、30本程度配信されています。ほとんどが1本30分程度の動画なので、時間がない私にとっては丁度いい尺でした。
内容は初心者でもわかりやすい解説で、動画ごとに練習問題を概要欄に載せてあるので、都度復習もできました。一通りの解説が終わると、練習問題だけの動画も配信されています。高クオリティーの講義を、無料で視聴できるYouTubeとふくしままさゆきさんに感謝です。
YouTubeの良いところは講義の途中でも中断できるし、何度でも動画を再生できること。限られた時間でも合格できたのは、利便性の良いYouTube講義に出会えたからだと思います。
購入したのは、問題集1冊のみ
唯一、購入したのが簿記3級の問題集です。演習問題と、模擬試験が3回分ついている問題集を購入しました。You Tubeで講義を聞いて、問題集で理解を深める。一通り学習できたら、模擬試験をする。
こんなスタイルで、簿記3級の合格をつかみ取りました。
勉強時間の確保と勉強法
忙しい人にとって、最も重要なのが勉強時間の確保ですよね。ここからは、私の時間確保と勉強法について紹介していきます。
勉強時間の確保
ゴールを定めず無計画のまま勉強を進めてしまうと、挫折しがちになります。1日単位でどれぐらい学習を進められたのか、日々の進捗状況を見える化することで、挫折することなくゴールまで進められます。
まずは勉強前の平日スケジュールを書き出してみましょう。そこから隙間時間を見つけて、勉強時間として確保します。平日の1日にどれぐらい勉強できるかを把握して、勉強スケジュールをイメージするのです。
私の場合は、平日の通勤時間と昼休憩を簿記学習に全部りしました。平日にみっちり詰めて、休日は一切簿記3級の勉強をしませんでした。
勉強方法
勉強スケジュールを立て、下記のような勉強を進めました。
【講義は通勤時間に耳で聞く】
通勤時間は、往復で60分程度。通勤手段は車だったので、この時間にYou Tubeをひたすら耳で聞きました。
【練習問題を解くのは休憩時間】
食事を10分以内に済ませ休憩時間の60分をフル活用して、通勤時間に聞いた講義の続きを視聴。そのあと復習問題と問題集をやりました。
【帰宅後の余暇時間】
今日学んだことの復習をします。問題集を解いたあとにもう一度講義動画を見て、理解を深めました。
【講義を一通り学習したら】
簿記3級の講義を一通り学習したら、問題を解くことに全部りです。休憩時間、帰宅後の余暇時間は問題をひたすら解いて、模擬試験も満点になるまで繰り返しました。
こんな感じで勉強時間は、平日のみ、1日2.5時間ほどを確保していました。無理をしすぎない、できそうな範囲でスケジュールを組むことを意識して、挫折せず3ヶ月続けることができました。
同じ講義でも、1周目と2周目では理解度が全然違います。3周目には、知識を習得している実感がありますよ!!
継続→習慣化させる
私は継続力について、こんな失敗経験があります。こどもとの時間を増やせるよう、会社員を辞め自分のペースで働ける副業を模索しはじめていた頃のことです。
勢いだけではじめた副業は、本業と家事育児の合間で作業するしかなく、気が付けばこどもとの時間や睡眠時間を削って全力で突っ走っていました。
自分にとって何が大切なのか、順位を決めずに闇雲に進んでしまったのです。結果は、すぐに失速しました。だって、こどもとの時間を削っていたのっですから、本末転倒ですものね。
1ヵ月もたたない内にこどもへの罪悪感で一杯になり、副業へのやる気が低下するどころか、あっけなく辞めてしまいました。
こうなった原因は、時間の優先順位を決めなかったことにあります。1日24時間のうち、自分はどの時間は削れないのか、どの時間は削れるのかを明確にする必要があったのです。
何かを新しく始めるには、何かを辞めなければ時間を捻出できません。優先順位を決めて、優先度の低い事をやめる。空いた時間に副業を当てておけば、大切な時間を犠牲にすることなく進めることができたでしょう。
この教訓から簿記3級資格取得では、自分の時間に優先順位をつけ、大事な時間は犠牲にしない。簿記3級取得より優先順位の低いことは、削って学習にあてる。これを徹底しました。
結果、挫折することなく目標達成することができました。
時間に優先順位をつけると自己理解が深まって、大切なことをより大切にできるようになりっました。
継続することができれば、いずれ習慣へと変わってきます。習慣化されれば「やって当たり前」になるんですよね。
ゴールを決めたほうが、継続しやすい
私が簿記の勉強を始めたのは12月末。簿記3級の試験が行われるのは6月、11月、2月の年3回。(ネット受験は除く。)
平日の1日2時間、この勉強量では3ヶ月後の2月試験には間に合わないかもしれないと思っていました。とはいえ、12月から勉強を開始して6月に試験を受けるには、期間が長い。長すぎると「まだ時間があるから、また今度」になって結局やらなくなる可能性が高くなる。
それならたとえ勉強量が間に合わなくても、やる気のある今の内に勉強を習慣化させて試験を受けるべきという判断をしました。
先が長すぎるゴールは、やる気を失いかねない。そう遠くない未来に目標設定しることで、やる気を維持したのです。
それに、仮に不合格となっても3ヶ月後には、再挑戦できます。不合格を取るより、やる気をなくす方が致命傷です。
ちなみにネット試験ではいつでも受験できます。でも、日時を決めてもらわないと「いつでもできる」って考えていつまでもやらない。あるあるですよね。ゴールを決める、これ大事です。
簿記3級に受かってよかったこと
最後に、簿記3級を取るメリットをいくつか紹介しておきます。
■経理の仕事を目指せる
簿記3級は会計部門の入門です。楽しいと感じたら、経理関係の仕事が向いているかもしれません。
■転職に役立つ
定番の資格ですが、履歴書に記載できるスキルです。簿記3級をもっているだけで、求人の幅を広げられます。
■家計管理に役立つ
簿記3級はお金の管理を学べる知識です。。自分の家計管理にも、もちろん役に立ちます。負債や資産の正しい考え方がわかるので、正しい家計を把握して強い家計を構築できます。
■青色申告、確定申告のときに活かせる
個人で事業をしている方は、青色申告を使うと税金を抑えることができます。青色申告をするためには、簿記3級で学ぶ「複式簿記」での帳簿作成が求められます。簿記3級の知識を十分に活かして、65万円控除を掴みにいきましょう!!(私の目的が、コレです)
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